【ウクレレ選び】ウクレレの種類を知れば何を買うべきか決まってくる!


どのウクレレを買えばいいかわからない!
ウクレレってピンきりだけど、結局、初心者は何を買えばいいの!?
ウクレレにはいろいろな種類があって、確かに何を買えばいいのか分からないのも頷けます。
しかし、ウクレレのサイズ・形状など、それぞれの特徴を知ることで、ある程度は絞られてきます。
ここでは、ウクレレの種類と特徴について説明し、あなたにとって最適なウクレレを探す手助けができればと思います。
なお、この記事を書く私は、2013年からウクレレを始めました。
購入時は楽器未経験で、まさしく同じような悩みを抱えていました。
腕前としては中級者止まりと、決して上手ではないですが、当時の経験を踏まえてアドバイスをすることは可能です。
4分少々で読み切れる内容にまとめていますので、『ウクレレ選び』をされている方は、少しの時間お付き合いください。
ウクレレのサイズを知ろう!
ウクレレには、主に4つのサイズ(大きさ)があります。
小さい方から順に、ソプラノ→コンサート→テナー→バリトンの4種類です。
まず最初に、これから(楽器未経験で)ウクレレを始めようという方にアドバイスです。
バリトンは候補から外しましょう。
というか、一般的な楽器屋でバリトンが置いてあるところは見たことがないです。
また、チューニング(各弦の音合わせ)も他のサイズのウクレレと異なりますので、教則本を購入してもそのとおりに出来ない!ということになりかねません。
ということで、選択肢はソプラノ・コンサート・テナーの3つと考えた方がいいです。
それぞれのサイズの特徴は以下のとおりです。
ソプラノ
一番小さいサイズのウクレレです。
厳密に言えば、(ウクレレメーカーによっては)ソプラノよりも小さいベビーウクレレを用意しているところもあります。
恐らく、大抵の楽器屋に置いてあるのは、このソプラノサイズではないでしょうか。
それくらいメジャーなウクレレのサイズです。
特徴としては、ボディ(丸い穴が開いているハコの部分)が小さいので、音量は一番控えめで、音色も高め。
サイズ感から、手軽に持ち出せるのも利点のひとつですね。
反面、ネック(竿の部分)が短いので、弾ける音階が限られます。
曲によっては、高音域が物理的に弾けない場合もあります。
とはいえ、一般的な曲を弾く分にはソプラノで十分だと思われます。
ソプラノが向いている人
- とりあえずウクレレを始めたい!という人
- 指が細めな人
- 伴奏からソロ弾きまで、とりあえず色々挑戦してみたい人
- 集合住宅住まいで音量が気になる人
コンサート
ソプラノを一回り大きくしたウクレレ。
ソプラノよりネックが長いため、ソロ弾き(ウクレレ一本で曲を演奏)に向いています。
ネックが長い=フレットの間隔もソプラノに比べて若干広くなるため、指が大きい方にはちょうどいいサイズだと思います。
ボディもソプラノに比べて若干大きくなるため、奏でる音量も大きめ。
行く行くはステージに立って人前で演奏したい!という方は、音域に幅があり音量もそこそこあるコンサートでもいいのではないでしょうか。
ちなみに、良く聞くのは、最初ソプラノで慣れてきたらコンサートにステップアップするケース。
個人的には、それでもアリかなと思います。
コンサートが向いている人
- ウクレレソロを弾きたい人
- 指が大きい人
- 将来的に人前で演奏したい人
テナー
コンサートを一回り大きくしたウクレレ。
最初に個人的な印象を言ってしまうと、テナー=プロです。
プロのウクレレプレーヤーは、私の知る限り大抵テナーサイズのウクレレを使用しています。
『フラ・ガール』で有名なジェイク・シマブクロさんや、名渡山遼さん、勝誠二さんなど、テナーサイズを使用しているプロの方は沢山いらっしゃいます。
プロが使っているから「初心者にはちょっと…」というわけではありません。
「それくらい可能性のあるウクレレ」と判断していただければと思います。
コンサートより大きいということで、音域・音量に奥行きがあるので、ソロウクレレにはぴったりなサイズと言えます。
ただし、その分、弦の張りが強いため、「ギターもベースも弾いたことがなく、これからウクレレ始めます!」という方は、ソプラノかコンサートで慣れてからでもいいのでは…と個人的には思います。
それでも「どうしてもテナーがいい!」という方は、一度楽器屋でテナーサイズを試奏させていただいてから決断されることをおすすめします。
テナーが向いている人
- 指が長い大人の方
- ソロウクレレを弾きたい方
- ギターやベースを少し齧ったことのある方
- プロ志向のある方
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ウクレレの素材を知ろう!
ウクレレの素材といえば、一般的には木材。
その木材も、ウクレレで使われている木材の種類は山のようにあります。
ただ、一般的に出回っている木材としては、ハワイアンコアとマホガニーの2つに分かれるのではないかと思います。
ここでは、その2つの木材の特徴について、簡単にですが特徴を書いてみますね。
ハワイアンコア
いまや希少と言われるハワイアンコア材。
ウクレレといえば、ハワイアンコアをイメージされる方も多いと思います。
特徴としては、いかにもハワイアンな明るい音色。
ウクレレを弾いたときの擬態語として「ポロン」がよく使われますが、まさに文字通りの音が鳴ります。
個人的には何の曲でも合うと思いますが、ジャズやロックなど渋めの曲を中心に弾かれるのであれば、後述のマホガニーも検討されてみてはいかがでしょうか。
マイナスポイントと言うわけではないですが、希少な木材だけに、コア材のウクレレはお値段が高めです。
ただ、この音色と杢目に惚れたのであれば、(本気で練習する!と覚悟の上)ハワイアンコアを選ばれた方がいいです。
ちなみに、最初の一本として頻繁におススメされているFamous FS-5Gは、ハワイアンコア合板です。
トップ(表面)の木材だけ、ハワイアンコアを使用しています。
FS-5Gについては、「初めてのウクレレはFamous FS-5Gで良かったのか【私の場合】」で詳細を書いていますので、検討されている方は併せてお読みください。
マホガニー
渋い茶色で、入門用のウクレレの木材として使われることが多いように感じるマホガニー材。
見た目の色と同様、奏でる音色も渋めなので、ジャズやロックなどを中心に弾かれる方はピッタリな木材だと思います。
ハワイアンコアに比べれば少しお安めな価格設定なので、音色にこだわりはなく「とにかくウクレレってものを弾いてみたい!」という方は、マホガニーで始めてもいいかもしれません。
ウクレレのカタチを知ろう!
ウクレレのカタチは、大きく分類すると2種類あります。
恐らくよく見かけるであろうひょうたん型と、ハワイ感満載なパイナップル型の2種類です。
ポイントとしては、「どちらが好みか」と「構えたときのしっくり感」の2点。
ウクレレは小さいため、大抵ボディを二の腕(脇)で挟み込むようにして構えます。
その構えたときのしっくり感は、今後のウクレレ練習に影響しますので、楽器屋で試奏できる場合は実際に構えてみることをおすすめします。
どちらのカタチにしても、あなた自身が愛着が湧くのはどちらか、持ってみてどっちがしっくりくるかを重点に考えて選ばれた方がいいです。
ひょうたん
クラシックギターのように、真ん中あたりがくびれているのが、ひょうたん型と呼ばれるウクレレです。
市場に出ているウクレレのほとんどは、このひょうたん型です。
個人的な利点を言うと、椅子に座って練習中にウクレレを置く場所がないとき、真ん中のくびれ部分を太ももで挟んでおくことができる点。
例えウクレレスタンドがあったとしても、いちいち屈んでスタンドの位置を確認して置かなければいけませんが、くびれ挟みであればサクッとウクレレを支えて両手を空けることができます。
これ、しょうもないようで実は大きい利点だと思うのですが、共感してくれる方はいらっしゃいますかね…?
パイナップル
▼パイナップル型ウクレレの一例(Famous FS-4PG)
パイナップルのように、下側がぽこっと膨れた形をしているウクレレです。
全体的に丸みを帯びているため、音量はひょうたんに比べて大きめのように感じました。
私はひょうたん型のウクレレを使っていますが、一番最初の候補はパイナップル型でした。
集合住宅住まいがひょうたん型を選択させましたが、己を貫いてパイナップル方を買っても良かったのではと今では思っています。
それほど愛らしい見た目のウクレレです。
この「見た目」って意外と重要で、購入後のウクレレのモチベーションにもつながってきますよ。
→【ウクレレ】モチベーションを維持する3つの方法(独学・初心者向け)
購入前で迷われているあなたにも参考になる情報だと思いますので、併せてお読みいただけると嬉しいです。
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あなたの目的から買うべきウクレレを導こう!
ウクレレのサイズ・カタチ・素材を簡単に紹介しましたが、恐らくこの3つのポイントを基準に考えれば、自ずと「買うべき」ウクレレは狭まってくるのではないでしょうか。
例えば、以下のような感じで。
- あなたは指が細いほうですか?太いほうですか?
- ステージで演奏できるくらいになりたいですか?
→ これでサイズが絞られてきます。
- あなたはウクレレでどんな曲を主に弾きますか?
- あなたのウクレレの予算はどれくらいですか?
→ 素材が絞られてきます。
- あなたの部屋は楽器OKですか?
→ カタチがある程度絞られ、サイズもかなり絞られます。
こんな感じで絞っていくことで、例えば楽器屋に行って「こんな感じのウクレレを検討してるんですけど…」と相談すれば、ウクレレに精通した店員さんであれば幾つか候補を提示してくれるでしょう。
あるいは、ここまで絞ることができれば、あなたのウクレレの目的はある程度明確になっているはずです。
なので、その目的を店員さんに伝えることで、あなたにとって最適な選択肢を教えてくれるかもしれません。
ここまでくれば、あとは「見た目(好み)」と「予算」で選びましょう!
まとめ
これまで楽器を弾いたことがない方にとっては、小さなウクレレと言えど奥深くて何から手を出していいか分からないものです。
かつての私もそうでした。
ただ、前項で書いたとおり、「ウクレレの目的」を明確にしておくことで、ある程度の候補を絞り込むことはできます。
ちなみに、ウクレレを選ぶ基準として、ひとつ書いていないことがあります。
それは『メーカー』です。
国内メーカーのFamousや、ウクレレの故郷ハワイのKAMAKAなど、ウクレレを製造しているメーカーは様々です。
これらを書いてしまうと、さらに基準が複雑になってしまうため今回は割愛しましたが、名の通ったメーカーでも個人ビルダーさんが作られたウクレレでも、最後は(私はですが)好みの問題になってくると思います。
私でも、KAMAKAを持ちたいとも思いますし、ビルダーさんにオリジナルのウクレレを発注したいと思ったこともあります。
しかし、そう考えるのは、メーカーのネームバリューや所有欲に依存するものだったりします。
そう考えると、メーカーは…あえて基準に入れなくてもいいのかなと思いました。
最後に。
ウクレレに限らず、モノは「欲しいと思ったときが買い時」です。
せっかく興味を持った『ウクレレ』。
本当に楽しい楽器なので、ぜひあなたに合ったウクレレを選んでいただき、ウクレレを弾いていただければと思います。
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